STORY 01
右へ左へ舵を取る。
「これやってみたい」が
叶うのが、店長という仕事。
うちの売場には軽トラがあります。店内にどーんと、真っ赤な軽トラ。タイヤだとかバッテリーだとか、そういうカー用品を荷台にずらっと並べて売ってるんです。普通のゴンドラに置いたって…ねぇ?つまんないじゃないですか。卓球台も置いてますからね。なんとか若い人を取り込めないかなって思って。自由に遊べるようにしてるんですけど、それだけじゃもったいないんで値段を付けて、欲しい方がいれば買えるようにして。売れたことはないですけどね。あとはバスケのゴールとか。こちらは先日一個売れました。なるべく今まで見てきたナフコとは違う形にしたいんです。現場が信じたことは積極的に押してくれる会社だから、思いが強い人にはすごく合ってるなって思います。
STORY 02
説明書の知識だけじゃ、
コトバに魂が
入らんのです。
自分の手で触ったもの、感じたことをお客さまに言いたいんです。「これいいですよ!」「使ってみたらこうでしたよ!」って言われたほうが絶対、お客さまだって選びやすいですから。新人のころ、扱ってたじゃがいもが5~6種類あったんですけど、「何が違うんや」と気になって。で、植えてみたんですよ、全部。収穫したら何も味付けせずにレンジでチンして、食べて、感想をメモして。そしたら「これが一番ほくほくして甘みもあっておいしかったです」って言えましたから。今も入口の掃除するのに商品のブロワーで落ち葉吸ったり、除草剤で草やぶ枯らしてみたり。「見てください。この店の周り、これでやりました」って、こんな接客、ネットじゃ絶対できないでしょ。
STORY 03
経営も売場も教育も。
ぜんぶ楽しまんと
楽しくなくない?
僕はやっぱり接客や売場が好き。でも店長なので、経営だってしっかり見ますよ。お店の利益を出すのが一番の役割ですから。人の面ではシフト管理や採用、そして教育も。みんなにも商品を使ってみて自分なりの武器にしてほしいって思いながら背中見せてるつもりですし。赤い軽トラだって、もともと白かった車体をみんなで缶スプレーで塗ったんです。「店長が好き勝手につくった店」じゃ思い入れが持てないじゃないですか。やっぱり自分が関わったから「あれ売れとったね」って声のかけ合いが生まれるし、楽しいんですよ。だからこそなるべく売場に出ておきたい。でも正直、事務所で数字を見とかなきゃいけない日もあります。そこがなかなか、もどかしいんです。