STORY 01
エリアマネージャーは翻訳家。
まずは自分の言葉にしないと
伝わりません。
要するに翻訳家とか通訳みたいなものですよ。会社の方針を店に伝えるのが私たちの役目なんですけど、会議資料に載ってるような言葉をつらつら語るだけじゃ、現場はその気にすらなってもらえませんから。それぞれ競合も違えば店の大きさも違う。いかに一店一店の事情に合わせた言葉で伝えられるかっていうのがポイントですね。それから相手の立場によっても話す内容が変わってきます。店長が相手なら経営の話になりますし、販売員さんとは商品や売場の話がメイン。「最近こんなの売れてますよ」と、逆に情報をもらうこともあって助かってますよ。方針だの経営だの言ったところで、結局商売ってやつはお客さんに支持して頂かないと成り立たないですからね。
STORY 02
誰かのひとつの成功も、
みんなでマネすりゃ
みんなの大成功になりますから。
他店がマネできる成功事例をつくるのも私の仕事です。たとえば草刈り機。昔ながらのエンジン式から、時代はいまバッテリー式に移り変わろうとしています。音が静かでガソリンいらず。メンテだって不要ですし、ボタンひとつで一発始動。いいことだらけの商品なんですが、これをぽんとゴンドラに置いてるだけじゃ伝わらないじゃないですか。そこで出てきたアイデアが「体験」。実演機を用意して、実際に持って動かせるスペースの設置です。これはうまくいきました。あまり実演機が出せない小型店でもできるようにと、コンパクトな什器も用意して。そうそう、富山の店では商品をヘッジトリマーに替えました。なぜって?あっちは草が伸びないから草刈り機はあまり売れないんですって。
STORY 03
迷って迷って迷った挙句、
いつもたどり着くのはこの言葉。
「ほんとにお客さん求めとんかね」
ナフコって思ったことをトライできる会社なんですよ。でもエリアマネージャーとしてはそれゆえに迷うことも多くてですね。もちろん、経験やPOSデータからいわゆる売れ筋商品とか「何を売るか」ってのはわかってくるんですけど、それらを「どこで・どんな組み合わせで・どんな付加価値で」は何年やっても迷います。ほんとにこれで後悔せんかねって。ほんとにこれで数字つくんかねって。迷って迷って迷った挙句に「店長、これでいこう!」毎回そんな感じです。でも、判断の基準はぶれずにシンプルで、一個だけ。「これほんとにお客さん求めとんかね」ってこと。これがイメージできたら早いですよ。極論、お客さんがにかっと笑って「ありがと」って言ってくれたらそれでいいんですから。